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日記

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自分と同じぐらいの年齢の家を見に行った。最後に来たのは10年以上前だと思う。今住んでいるところから大分離れたところにあるその家は、親の転勤さえなければ、本来暮らしているはずの家だった。もう住むこともないので、両親はいよいよこれを売りに出すことに決めた。最後の内覧に同行することになった。

中に入る。ハウスクリーニング済というカードが見える。少しツンと臭う。貸していた前の家主が、ここでネコを飼っていたそうだ。見ると、あちらこちらに引っ掻いたような、木のめくれたあとがある。

一つ一つの部屋が、どうにも小さいように感じた。いや、十分に広い、大きな家のはずなのだ。しかし10年前に訪れた体格の小さい私からすると、かつてのこの5LDKの家は非常に広く感じられたものだった。その上、この家はたびたび夢に現れることで、その想像上の広さを一層拡張していたのだ。

外に出る。庭に植わっていたはずの芝生はほとんどなくなっており、代わりに雑草がみすぼらしく生えていた。出るときになって、柵についている扉が片方消えていることに気づいた。ちょうつがいは千切れたようになっていた。外れた扉は庭の端に立てかけられていた。

屋根の下にあったツバメの巣が無い。父親が言うには、前の家主が退去したのちに一人で見に行ったとき、2階の部屋でツバメが死んでいたらしい。部屋に迷いこんだ際に通ったのであろう通気口は、既に塞いであった。